医療法人真愛会 真鍋クリニック

東京都羽村市にある眼科・耳鼻科クリニックのブログです。

お子さまの斜視について

こんにちは!

東京都羽村市にある医療法人真愛会 真鍋クリニックです。

 

今日も相談者様からのご質問に回答していきます。

 

 

現在12歳の息子についてですが、1年ほど前に気が付いたのですが、斜視が発現しておりました。そのままにしておいても問題ないでしょうか?

40代・男性

 

 

お子さまの斜視についてのご相談です。

 

斜視には大きく分けて「内斜視」と「外斜視」の2種類に分けられます。

斜視の治療方法には①経過観察(何もしないで様子を見る)か、②プリズム眼鏡か、③手術の3つの選択肢のどれかを取ることが多いです。

 

内斜視、外斜視、どちらの斜視の場合にも、日常生活に支障がない場合には、①の経過観察で、そのまま様子を見ていたいだても問題はありません。

 

プリズム眼鏡、もしくは③手術の適応となる場合の例としては、正面視(真っ直ぐ前を見た状態)で物が二重に見えるなどの「複視」の症状がある場合や、小さいお子さまなどで斜視が原因で視力の向上が難しい場合などで、かなり限られます。

 

f:id:manabe-clinic:20210417111527j:plain

『プリズム眼鏡』 (Copyright © 株式会社高田眼鏡店様)

 

よってほとんどの方は①経過観察で過ごすことが多いのですが、一つだけ例外があるとすると「美容的な意味」で手術を選択するケースです。

 

要は、「見た目が気になるので手術をしたい」というご要望です。

 

この場合、日常生活には支障がないケースが多いため、手術適応は慎重に決定する必要があります。なせなら、手術を行うことで、かえって複視の症状が出てしまうケースがあるからです。

 

また、斜視の手術は「目の周りの筋肉を緩めたり、縮めたりすることで目の向きを変える」手術になりますので、手術の負担としてはやや大きい手術になります。

 

小さいお子さまの場合は全身麻酔での手術が必要になります。

 

ですので、斜視の手術はより慎重に決定する必要があります。

 

ご相談者様の場合は、まだ日常生活に支障は出ていないケースかと思いますので、一旦そのまま様子を見ていただいて問題ないでしょう。

 

ご相談ありがとうございました!