夜寝ていて目が痛くて起きることがあります
こんにちは!
東京都羽村市にある医療法人真愛会 真鍋クリニックです。
本日もいただいたご相談に回答させていただきます。
目が痛くなるので相談させていただきます。
夜寝ていて目が痛くて起きることがあります。肩甲骨のあたりが凝っているときに起こりやすいです。
また本を読むと目が痛くなります。
原因は何でしょうか。よろしくお願いします。
50代・男性
夜間就寝中に、目が痛くて起きてしまう。また本を読んでいる時などに目が痛くなるということですね。
就寝中の目の痛みについては、まずはドライアイの可能性を考えます。
たまにいらっしゃいますが、寝ている時に目が開いている、もしくは完全ではなくとも僅かに開いてしまう方がいらっしゃるかと思います。
これ自体は問題となるものではないのですが、目の開きが原因となってドライアイが発症するケースがあり、その場合は治療が必要になってきます。
ドライアイの治療は大きく分けて3つあります。
一つ目は、点眼による治療です。
これが最も一般的ではありますが、点眼薬にもいくつか種類がありますのでその方にあったタイプの点眼薬を使う必要があります。
二つ目は眼軟膏による治療です。
こちらは特に就寝時などに効果的ですが、寝る前などに眼内に軟膏を注入して就寝していただき、寝ている間に目が開いてしまっても、軟膏が乾燥を防いでくれます。
また点眼薬ではなかなか改善が見られない重度のドライアイや、痛みが強い場合などは軟膏が有効なケースがあります。
三つ目は涙点プラグを使う方法です。
点眼薬でも、眼軟膏でも改善しないかなり重度のドライアイの場合は、プラグを挿入することで涙液の流出を止めることで眼内に涙が貯留しやすい状態を作ります。
ただし涙点プラグは抜けてしまう可能性や異物感などを感じるケースがあり、入れればいい、というものではないことに注意が必要です。
また、「本を読んでいる時に目が痛くなる」というご相談については、こちらは眼精疲労による痛みと、これもやはりドライアイによる痛みに分けて考える必要があるかと思います。
典型的な眼精疲労による痛みは目の奥が重く感じる方が多いかと思います。
一方、ドライアイによる痛みは目の表面がゴロゴロするような異物感、もしくはしみるような痛みもドライアイから引き起こされていることが多いかと思います。
ただし、ここで注意が必要な点としてドライアイが眼精疲労を引き起こす、という点かと思います。
ドライアイが進行すると、実効視力と言って視力検査では現れない様な視力低下が見られるケースがあります。
ドライアイが原因となり、目の表面の状態が安定せず、霞み目やボヤけて見える、などの症状で出ます。
この状態で本など集中して読んでいると、どうしても目に負担がかかりますので、結果眼精疲労の症状が出てくる、ということになります。
この様なケースでは眼精疲労の治療をしているだけではなかなか改善せしないため、ドライアイが隠れていないか、常にチェックする必要があります。
是非眼科でドライアイのチェックを受けられてみてくださいね。
本日もご相談ありがとうございました(^^)/